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文芸誌『暁烏』、フリーペーパー『創星』の製作・配布情報など☆
2012年6月10日(日)、福岡ポエイチに参加しました!
九州初の文芸系雑誌の即売会ということで、かなり盛況でした。
(今回はレポ用の写真を撮り忘れてしまいました・・・残念。)

当初の予想では、
「閑散とした感じで全然配布できないのかなー。まぁ出展者全員に手渡しする感じでもいいかー」
という意識だったのですが。
ところが予想に反して、かなりの人が来てびっくりでした。

結局、何部配ったのか、数えていなかったので把握できていないのだけど、
5号は30部近く配布したようです。(5号の在庫は残り2冊となりました。)
他の号もそれなりになくなり、4号があとちょっと残っているかなという感じ。

福岡ポエイチの良かったところは、
文学フリマだと600サークルきて埋もれてしまうところが、
冷泉荘の狭い空間に20サークルがちょうどよい間で佇んでいる感じで、
出展者同士も話せたり、お客さんともゆっくり会話できたりして、距離が近いところ。
スタッフの人もブースをまわってコミュニケーションをとるなど、配慮されてる印象でした。

すごくうれしかったことは、うちのブースにきて
「あ、この雑誌知ってます」「前の号持ってます」と言ってくれる方が複数いたという事実!
なかなか配布しても、その後感想を聞くことはあまりなくて、
ちゃんと相手に届いたんだろうか・・・と手ごたえがないのですが、
こう言ってもらえて、福岡市内で地道に活動していたのが報われたなーという感じです。
そして、またカフェに置いてもらうなどの地道な活動をしていかなきゃなと再認識しました。

福岡ポエイチのゲストで来ていた、龍秀美さんがうちのブースに来てくださったときに
少し話したことが印象的でした。

昔の同人誌は、マニフェスト(主義や主張。例えば、誰に師事しているかや、○○派など)があり、それに沿った作品でないと載せられなかった。でも、今の同人誌はそれぞれが好きなように書いて、批評をし合うようなことも少ない。この指とまれと言って、いろんな方向から集まって、終わるとそれがまたちりぢりになっていくような感じ。

というようなことを話されていました。

星屑書房はまさにこのスタイルで、個々人が好きなものを書き、それに何か口を出すようなことはありません。
(誤字脱字を修正したり、レイアウトなどは話しあったりしますけど。)

そこで龍さんは行かれてしまったので、後はメンバーとこの話を続けたのですが。

結局、現代の文学のなかで、秀でた作家はいても○○派という派閥を背負ったような作家自体がいないのではないか。
もしかすると、後世から見ると、この現代の潮流もどこかに分類されていくのかもしれないけれど。

ただ、星屑書房に関していうと、ノンジャンルでありどんな人が書いてもいいのだけど、
結局は同じ趣向性や興味の範囲が似ている人たちが、ゆるやかに集っているような印象はあります。
『創星』を読んで自分も書こうと意識した時点で、もうすでに作品の系統が似ているのかなと。

つまり、大きなマニフェストがなくても、ゆるやかにそれができていく。
これが現代の同人誌の成り立ちなのでは・・・と個人的には解釈しています。
以前は目に見える権力性があったものが、現代は可視化されない権力がはびこるような。
何となく現代の流れの中にあることなのかなと。そんな印象を持っています。

最後に。
一路は帰りの飛行機で、購入したり頂いたりした雑誌のほぼ全部に目を通しました。
どの作品も真剣に書かれていて面白かったです。
で、思ったことは、こうやってきちんと読んでみると、
「なぜこの作家はこんなふうに書いたのだろう?」と考えたときに、
また次のイベントでその作家がブースにいて直接聞けたら、
それはすごく面白いことだなぁと。

同人誌を作ると、よく言われることは
「なぜ同人誌を作るの? どうして賞に応募しないの?」
ということだけど、
作品を生み出すということだけではなくて、
表現活動を含むコミュニケーション体系そのものに、
こういう文芸系同人誌即売会が発展する道があるのではないだろうか・・・と思いました。
会いに行けるアイドルじゃなくて、会いに行ける作家・・・的な?(笑)

次は秋ごろに開催されるであろうBOOKUOKAの一箱古本市で、
創星6号が配布できればいいなぁと思います。
そこでまた、前の号を読んでくれた方に出会えるとうれしいですね。
メンバー大募集中!

というわけで、告知です。
毎号表紙を担当してくれるTo’s jobさんの個展が、6月25日~7月1日まで開催されます。
「無思考の形」福岡市美術館 市民ギャラリーB
彫刻30点の展示だそうです。溶接のオブジェはすごいですからねー。
(前回の個展レポはこちら。)
おそらく創星5号も置いてあると思います!

ではまた。
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