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文芸誌『暁烏』、フリーペーパー『創星』の製作・配布情報など☆
一路です。

2025年11月9日(日)、オンライン小説ゼミを開催しました。
今回は、前回の9月と同じメンバーで4名の参加でした。
作品は3つで、私も短いものを提出させてもらいました。


作品を読んで感想を言った後、最後に最近観た映画や読んだ本などをシェアして終わりました。
私も知らない映画や本を紹介していただき、みなさんがいろいろな作品に触れているのだなと勉強になりました。

ちなみに、私は今やっているドラマの「シナントロープ」について少し紹介しました。
今回の課題作品について話し合った際、言葉の繰り返しの多用について、それが効果的かどうかを考えた方がいいという意見がありました。
そこで、小説ではないのですが、このドラマの中では同じセリフで場面を繋いでいくというか、シーンを転換するというのが特徴としてあるので紹介しました。
そのセリフ同士が、最初は同じ意味なのかなと思うのですが、ほとんどがそれぞれの会話の文脈の中で他の意味で使われているので、なるほどそうきたかという感じで面白いなと思って見ています。同じ時間に同じ言葉を使っているけど別々の話をしている。なので、同じ言葉だけど別の世界のように感じるとか、時間軸を同じにみせるトリックなのか…とかいろいろ考察ができるなと感じます。

私が今回提出した作品はとても短いもので、次のフリーペーパー「創星」23号に掲載しようと準備しているものを読んでもらいました。日常の中の不穏を書きました。(まさにシナントロープ的な感じというか…)
短いので、続きはあるのかとみなさん気になったようでした。短いがゆえに想像に任せるというか書いていない部分も多いので、その辺りも気になったようで。
私としては続きは書かない予定でしたが、みなさんと話しているうちにこれをプロローグにして、この後も書いてもいいなと思いました。みなさんの意見を取り入れて書き直したいなと思っても、文字数の制限があって難しい面があるので…。

他の作品の感想にも、こんなふうに読んだのかとはっとさせられることも多く、私も気づきがたくさんありました。あと、作品を書くときに自分の経験を元にするか、他の映像作品等を参考にするかなど、創作についていろいろ語りました。

次回は、来年1月開催の予定です。
ぜひご参加ください⭐︎
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一路です。

2025年9月28日(日)、オンライン小説ゼミを開催しました。
今回の参加人数は、申込自体は7名だったのですが、
キャンセルがあった関係で、最終的には4名になりました。
少人数になったので、みなさんにはたくさんお話してもらえたかなという気がします。

また、課題作品が最初の予定では3作品だったのですが、
うち1作品がゼミ直前の提出になったので、初の宿題方式にしました。
参加したみなさんには、後日読んだ感想をメールでいただき、
シェアする予定です。

今回の課題作品のうち、一つは作者が体調不良で欠席されたので、
もう一つの方をじっくり時間をかけて話し合いました。
今回はそちらの作品を中心に書こうと思います。

この作品は、一読するとちょっと難解というか、
どういう意図で書いたのか、
小説なのかエッセイなのか少しわかりにくく、
そして人によっては誤解を受けがちな主張が強めな作品でした。
どんな方が何のために書いたのかという点について、
私は気になっていたのですが、
提出された方は非常に穏やかな方で、
ご自身の経験や考えを書かれたとのことでした。
作者と作品のギャップを感じました。
他の参加者の方も「アナーキーな方かと思った」と言われていました笑

一読すると社会への憤りが至る所に書かれるので、
そちらに気を取られがちになるのですが、
実は最後にオチがあります。
ニーチェの価値の転倒のような、
攻撃対象に自分自身も取り込まれているという、
パラドックスのようなものが描かれている作品でした。
ただその主張の強さゆえに、
面白さが伝わりづらいというところがあるので、
憤りの的を絞ったり、ラストもう少しオチが伝わりやすいように変えたらどうかということを私からは提案させてもらいました。

その後、他の参加者の方からの感想をもらったのですが、
私も思わずなるほどと思ったことがあったので記録しておきます。

参加者の方から、これは自虐だと思うが、
もっとドライに書かないとウェットな部分が残ると自虐は笑えない
という指摘がありました。
西村賢太の作品を例に挙げられており、
確かに西村作品は私小説でありながら
客観的に書かれているので、私もそうだなと。
自虐という視点に、なるほどと思いました。
一方で、別の方で太宰治が好きな方がおられて、
太宰の自虐はウェットな部分が多いけど面白く読めるという話があり、
どちらの意見もわかるというか。
自虐が笑えるかどうか、
どのような書き方をするかいろいろな形で書いてみて、
自分なりの表現の仕方を探すのもいいのではと思いました。

以上です。
次回は11月の予定ですが、日程調整ができなかったら12月にずらすかもしれません。
また日程が決まり次第お知らせしますので、ぜひご参加ください。
お待ちしています⭐︎

一路です。

2025年7月13日(日)に、オンライン小説ゼミの特別版として、会議室に集まってオフラインの小説ゼミを開催しました。

開催前は、実に6年ぶりの対面形式での開催に、人は集まるのだろうか…課題の作品は…と心配しておりましたが、会議室の定員を超える申し込みとたくさんの課題作品の提出があり、本当に安心しました。
あと、ゼミ後のランチ会の場所もなかなか見つからず(大人数で居酒屋以外の個室がなく…)苦労しましたが、何とか見つけて予約したはいいけれど、今度はどんなお店なのだろう…と心配していました笑

まずは小説ゼミからですが。
赤煉瓦文化館で実施したのですが、素敵な建物でテーブルや椅子も趣があり、そうした環境で小説や創作について語り合えてすごくよかったです。

参加人数は11人で、今回の課題は5作品でした。
(ちなみにその後のランチ会でも、さらに1作品を読みました。)

小説やエッセイ、あらすじやアイデアなど、今回の課題作品が多岐に渡っていて、読むのも話すのも楽しかったです。
あっという間に時間が過ぎ、さらに30分ほどオーバーして語り…という感じでした。

楽しい作品はみなさんにこにこしながら感想をおっしゃっていたり、悲しい内容には共感して涙したり、自分の体験や読んだ本、観た映画などをシェアしたり。
キャラクターや物語の展開に新しい視点を加えてくださる意見が出たり、作中やタイトルで使われた言葉の意味や言葉のリズムを考える機会があったり…と。
課題作品の幅があるだけに、感想もいろいろな方向のものが出て、私もみなさんの意見に新たな発見があったりして勉強になりました。
物語を考えることも書くことも楽しいですが、こうやってみなさんと話し合えるというのも楽しいなと改めて思いました。


その後は、みなさんとランチ会に行きました。
結婚式の二次会とかで使われる、パーティー会場っぽいお店でしたが、お店の方もよくしてくださり、なかなか隠れ家的でくつろげました。

ランチ会から参加した星屑書房のメンバーや追っかけさん(顧問)にも久しぶりに会えてうれしかったです。
星屑書房は頻繁に集まるサークルではないので、ほとんどみなさんと久しぶりというか。
数年ぶりにお会いするというメンバーもいたりしますが、そういう時間の長さを気にしないくらい普通におしゃべりして盛り上がりました。
みなさんがいろいろなところで創作や好きなことを楽しみ、活動されてきて、会ったらそれをシェアし合ってまたそれぞれの活動に戻っていく…みたいな。
そういうゆるやかな繋がりが逆に刺激になって、また自分のやりたいことに励めるという感じがしました。

追っかけさんがカヌレをおかわり注文したので、みんなそんなに美味しいのかと頼み始める一幕がおもしろかったです笑
でもほんとにおいしかった。
食べたいときに食べないと、ですね!

遠方からご参加いただいたみなさんも、どうもありがとうございました。

次回の小説ゼミはオンラインに戻りまして、9月に開催予定です。
今回、オンラインも対面も、どちらも良さがあるなと思いました。
また来年、対面での小説ゼミが開催できるといいですね。
そのときは、またご参加ください⭐︎

一路です。

5月11日(日)にオンライン小説ゼミを開催しました。
今回は、初参加の方を含む6名の参加でした。

今回のゼミは、課題作品が一路の小説だけだったので、小説の感想を伺った後はみなさんとゆっくり創作に関するお話をしました。

まず、今回の課題作品について。
群像劇のような形で書いた小説で、各章ごとに異なる登場人物を中心に展開するオムニバス形式を取りました。
ただバラバラに章立てをしているのではなく、出てくる人物も微妙に重なるところがあるという形で展開させたので、私としては、読み手の方が登場人物を混乱せずに読めるかということや小説に書きたかったメッセージがどのように受け取られたかということを伺いたいなと思っていました。
みなさんからは、特にキャラクターがわかりにくいということもなく、メッセージの部分もご自身と重ねて考えてくださったようで、よかったなと思いました。

また、前のゼミの際に、私の小説がわりと会話を大事にしてシーンを構成しているので、地の文をもっと読みたいという意見があり、今回はその辺りも注意しながら書きました。
今回、地の文の描写を誉めてくださった方がいらっしゃったのでうれしかったです。
この作品を書いているときに、やはり前のゼミでの意見などを考えるようになって、書き方を工夫してみようと思いながら書いたので、そういう意味でもゼミに作品を出して他の方に読んで感想をもらうっていうのはいいことだなと思いました。
また、この作品自体がプロットを作ったはいいけどそのまま寝かせていた作品だったので、ゼミの課題にしようと思ったら書き上げられたという面もあって。
ゼミが一つの目標みたいになっていました。

あとは参加者の方の質問に答えていると、タイトルや登場人物の名前など結構インスピレーションで書いているなと改めて私自身も認識して、その辺りも本当はもっと深めて考えて書いた方がよかったかなと考えるきっかけになりました。

その後、創作についてのお話をしました。
生業ではなく趣味で創作活動をしていると、モチベーションが上がらないということもあるというお話が出て、モチベーションの上げ方についてみなさんどうしているかというお話になりました。
いっそのこと離れてみるという意見があったり、好きなことを複数持っていてやれそうなものをやっていったらどうかという話があったりと、みなさんのやり方がいろいろ出ていました。

ゼミの中では、私自身も書きかけの小説がいくつかあって、書きたくなくなるまで書いたら次の書きかけの小説に移るということをやっているというお話をしました。
いま改めて考えると、私自身も何か書けないなあという時が定期的に来ます。
小説を書きたいモードのとき、小説を読みたいモードのとき、小説以外を受け取りたいときもあるんですけど、何かそういうのをもう全部ひっくるめて小説を書いていると思っているんですよね。
何か違うことをしているときもどこかで小説を書くことを考えているというか。だからヨシ!と思うことにしているなと思いました。
モチベーションは上がっていないけど、ひいてみれば創作活動に生きていることばかりだったなと思うようにしていますね。

他にもたくさんお話が出て、例えば若者の会話のこととか今後私ももっと自分の中で考えたいなと思うテーマが出てきて、気づきがありました。

以上です。

最後にお知らせです。

次回の7月のゼミはオンラインではなく対面形式で実施する予定です。
7月13日(日)10:30〜12:30
場所は福岡市赤煉瓦文化館の会議室の予定です。
ゼミ後は行ける人だけでランチに行こうかなと思っています。
実に対面での開催は6年ぶりかなと思うので、
ぜひお時間ある方はご参加ください。

一路です。

5月のオンライン小説ゼミの日程が決まりました!

5月11日(日)12時〜14時 Zoomで開催します。

小説を書く方も、読むのが好きな方も、ぜひご参加ください。

申込は星屑書房HPの申込フォームから。


Zoomの設定をしてくれている星屑書房メンバーがサマータイムに入った関係で、日本時間は前回より1時間早くなっています。
前に参加された方はお間違いなく!
よろしくお願いします。